GorlemCO2 計算技術書の公開
- 祐輔 野口
- 2 日前
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更新日:11 分前
-国際規格に基づくホールライフカーボン算定ロジック-
株式会社ゴーレムは、建築物のライフサイクル全体におけるCO2排出量(ホールライフカーボン)を評価するための「GorlemCO2 技術書」を公開しました。弊社が提供するプラットフォームGoremCO2は本書に基づき実装しております。本書では、ISO 14040/14044 に基づくライフサイクルアセスメント(LCA)の枠組みを踏まえ、欧州規格 EN 15978 Sustainability of construction works – Assessment of environmental performance of buildings – Calculation method と整合した算定ロジックを体系的に解説しています。
今回はホールライフカーボン算出機能についての技術書を公開しましたが、今後、他のプロダクトについても公開していく予定です。
GorlemCO2の特徴
GorlemCO2は、建築の見積書を入力することで、建物のホールライフカーボンを算出する独自の算定ロジックを備えています。主な特徴は以下の通りです。
・多様な建物構造・用途への対応
木造・RC造・S造などの構造、事務所・ホテル・学校・工場など幅広い建築用途をカバー
・実務者に即したロジック
工事分倍率などの統計値を用いた現場のデータ入力に合わせた算定方式を用意
・国際基準との整合性
欧州規格EN15978に準拠したライフサイクル評価手法を採用
技術的背景と国際標準との関係
・EN 15978(欧州規格)
EN 15978 が定めるモジュール区分(A1~A5、B1~B7、C1~C4)を採用し、資材調達から運用、改修、解体・廃棄までの全プロセスを算定対象としています

・ISO 14040/14044
GorlemCO2はライフサイクルアセスメントの国際的な基本規格であるISO14040/14044の考え方に基づいており、システム境界の設定、機能単位の明確化、インベントリ分析、インパクト評価の一連のプロセスを建築分野に適用しています
・ISO 52000シリーズ
運用段階におけるエネルギー・水消費の評価は ISO52000シリーズに準拠する形で整備しています
・ 資材ごとの原単位
ISO21930/14044に整合した原単位、建築学会やJ-CAT(IBECsが公表しているJapan Carbon Assessment Tool for Building Lifecycle)の原単位などユーザーの使用したい原単位を自由に入力することが可能です


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